65期中3選択社会科演習/福島コース 1日目
2024年10月29日
【65期中3選択社会科演習/福島コース 1日目】
私たちは福島県の原子力災害伝承館を訪れ、そこで多くの学びを得ることができました。館内では、福島第一原子力発電所がなぜ設立されたのか、その背景や歴史的な経緯について詳しく知ることができました。また、東日本大震災に伴う津波の映像を通じて、災害の規模や影響の大きさを目の当たりにし、原子力事故後の対応や復興への取り組みについても理解を深めました。教科書だけでは決して得ることができない、現地ならではの貴重な情報や証言が多く、非常に濃い学びの時間となりました。
その後、浪江町にある請戸小学校を見学しました。請戸小学校は、津波の被害を受けた地域である浪江町で唯一当時の建物が残っている場所で、まるで時間が止まっているかのように、卒業式の準備がそのままの状態で保たれていました。そこには、避難せざるを得なかった子どもたちの思いが感じられ、心に深く残る体験となりました。
今回の訪問を通じて、災害の記憶を伝えることの重要性を改めて感じました。現場のリアルな状況を知ることで、どれだけの人々が苦しみ、どのような努力で地域が再生されてきたのかが見えてきました。何よりも、風化させずに伝え続けることで、同じ過ちを繰り返さないための教訓を未来に繋げることができると実感しました。(委員の柴田靖くんより)



